年収の3分の1「総量規制」は自分のキャッシング状況を見直すよいチャンス

クレジットカードの審査結果が上手く行かなかった理由の中で、
どのカード会社や商品者金融にも共通しているのが、
公開はされていませんが、主に「事故情報」と「総量規制」の2つです。
 
「事故情報」というのは、過去に度重なる支払の遅れがあったり、
借入れを債務整理を行ったりなど、カード会社から見てデメリットと
判断されるような債務者の記録のことをいいます。
 
このような記録は、信用情報機関に一定期間残されて、
各金融機関で共有できるようになっています。
 
信用情報機関は主に3機関存在します。
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
・株式会社シ・アイ・シー(CIC)
http://www.cic.co.jp/
・株式会社日本信用情報機構
http://www.jicc.co.jp/
 
事故情報等が登録される期間は公表はされていませんが、
多くは、5年から7年と言われています。
 
したがって、どこのカード会社消費者金融に申し込んだとしても、
情報が登録されている期間は、すぐに個人の情報が確認ができるため断られてしまうのです。
 
もう一方の「総量規制」ですが、こちらは債務者に対して
借り入れの金額を制限するために作られた取り決め(法律)です。
 
2010年6月18日に施行された改正貸金業法に基づいて定められたもので、
個人が借り入れをするさいには、年収の3分の1の金額を超えることは
決してできないようになっています。
 
この3分の1という数字は、金融業者1社からの借り入れだけではなく、
複数の貸金業者や消費者金融から借り入れを行っている場合には
すべてを合わせた金額が総量規制の対象となります。
 
つまり、すでにある程度の借り入れを行ってしまっている場合には、
審査の時点で総量規制の年収の3分の1に当たって審査に通らないことがある、
というわけです。
 
年収の3分の1と言う総量規制による金融業者のチェックは、
その他の住所や名前などの個人情報とは違って、
とにかく数字だけを見て機械的に借り入れ金額を判断されることになります。
 
年収300万円の人であれば100万円までしか借り入れすることはできませんし、
いくら立派な会社に勤めて、高い地位にあったとしても、
年収1200万円であれば400万円までしか借り入れをすることはできません。
 
特に気をつけなければいけないのが、高額所得者の場合です。
 
そのような方の中には、たとえば毎日のように各地を飛び回り、
かなり多くの交通費や宿泊費を個人のカードを使っているケースもあると思います。
 
会社からの仮払金や必要経費を受け取る前に、
自分名義のキャッシングによってそれを補っている、
という人も結構多いのではないでしょうか。
 
このようなケースでは、自分で借金をしているという感覚はあまりありません。
 
そして気付かない間に、借り入れ額が大きく膨らんでいってしまい、
新しくカードを発行しようとしたときに、思わぬ裁量規制を経験する、
ということもあるようです。
 
このように、プライベートのためでないビジネスのための部分でも十分に
「総量規制」に当てはまる場合があるので、
普段から注意しておくことが必要です。
 
中には、私的な借入れだけで「総量規制」に引っかかってしまう
ケースもあると思いますが、こちらはうっかりミスとはいえないでしょう。
 
そもそも改正貸金業法というのは、債務者が借金地獄のような状態に
陥ることを防ぐために作られた、という側面があります。
 
つまり「総量規制」に引っかかったということは、
それ以上はキャッシングを利用することは控えるように、
というメッセージだと受け取る必要があるのです。
 
ちなみに、クレジットカードの中でも「総量規制」の対象となるのは、
あくまでキャッシング枠だけに限られています。
 
ショッピング枠で利用した金額はその対象となりません。
 
また、銀行から借り入れた場合や、個人的な利用ではなく、
事業のための資金などで借り入れをした場合にも、
「総量規制」の対象とはなりません。
 
このように、総量規制というのは、決して単なるデメリットではないことを理解しましょう。
 
むしろ、つねに自分の借り入れした金額を把握しておくのは、
とてもよいきっかけとなるでしょう。
 
 

そして、もしも総量規制が審査を通過できない理由と思われる場合には、
それを借り過ぎの警告だと受け止めて、自分のお金の使い方について改めて見直し、
計画的な金融機関の利用を心がけるようにしましょう。